2021年5月5日水曜日

目次

この「ブログ」は、宋詞を鑑賞しようとして作られています。 ただし、筆者は詞が好きなだけで中国語も知らない素人です。そのおつもりでお読みください。 広く中国で愛されている女流詩人の生涯と作品を伝えられればと思います。 李清照(りせいしょう、1084年 - 1153年)は、北宋末期・南宋初期の中国詩史上の代表的女流詩人です。朱淑真及び呉淑姫の詞も加えました。   杉篁庵庵主

このブログに掲載される記事一覧(各題ごとにそのページにリンク)

宋詞について

李清照の生涯(「金石錄後序」による)

・李清照全詞集(四九首)

 「詞」には本来「題」はなく、歌の曲を示す「詞牌(=詞の形式名)」で呼ばれている。
 「題(副題)」のある場合は(  )内に記すが、詞牌だけでは何の詞か判然としないので「初句」を記している。 

以下各題ごとにそのページにリンクしています。
  詩牌(題) 初句 
1 如夢令 常記溪亭日暮
2 如夢令 昨夜雨疏風驟
3 點絳脣 寂寞深閨
4 點絳脣 蹴罷鞦韆
5 浣溪沙 莫許杯深琥珀濃
6 浣溪沙 小院閑窗春己深
7 浣溪沙 淡蕩春光寒食天
8 浣溪沙 髻子傷春慵更梳
9 浣溪沙 繡幕芙蓉一笑開
10 菩薩蠻 風柔日薄春猶早
11 菩薩蠻 歸鴻聲斷殘雲碧
12 訴衷情 夜來沈醉卸妝遲
13 好事近 風定落花深
14 清平樂 年年雪裡
15 憶秦娥 臨高閣
16 攤破浣溪沙 揉破黃金萬點輕
17 攤破浣溪沙 病起蕭蕭兩鬢華
18 添字採桑子 窗前誰種芭蕉樹
19 武陵春 風住塵香花已盡
20 醉花陰 薄霧濃雲愁永晝
21 南歌子 天上星河轉
22 怨王孫 湖上風來波浩渺
23 鷓鴣天 寒日蕭蕭上鎖窗
24 鷓鴣天 暗淡輕黃體性柔
25 玉樓春(紅梅) 紅酥肯放瓊苞碎
26 小重山 春到長門春草青
27 一剪梅 紅藕香殘玉簟秋
28 臨江仙 庭院深深深幾許
29 臨江仙(梅) 庭院深深深幾許
30 蝶戀花 暖日晴風初破凍
31 蝶戀花(昌樂館寄渚姊妹) 淚濕羅衣脂粉滿
32 蝶戀花(上巳召親族) 永夜懨懨歡意少
33 漁家傲 天接雲濤連曉霧
34 漁家傲 雪裡已知春信至
35 殢人嬌(後亭梅開有感) 玉瘦香濃
36 行香子(七夕) 草際鳴蛩
37 行香子 天與秋光
38 孤雁兒 藤床紙帳朝眠起
39 滿庭芳 小閣藏春
40 滿庭芳 芳草池塘
41 鳳凰臺上憶吹簫 香冷金猊
42 聲聲慢 尋尋覓覓
43 慶清朝慢 禁幄低張
44 念奴嬌(春情) 蕭條庭院
45 永遇樂 落日熔金
46 多麗(詠白菊) 小樓寒
47 長壽樂(南昌生日) 微寒應候
48 減字木蘭花 賣花擔上
49 瑞鷓鴣(雙銀杏) 風韻雍容未甚都

・李清照詞補遺(一四首)

 李清照全詞集に採られているのは四九首です。
 しかしその他、李清照作品として伝わるものも多いのです。李清照全詞集に採られていない作品は、清照作が疑われた作品ですが、ここに掲載する詞は、その中でも李清照の作としてもいいのではないかと思われるものを、補遺として挙げています。
「詞牌(=詞の形式名)」次に「題(副題)」のある場合は記し〔( )内にあるのは異本による〕、次に「初句」を記しています。

補1 怨王孫 (「春暮」) 夢斷漏悄
補2 怨王孫 (「春暮」) 帝裡春晚
補3 浪淘沙 (「閨情」) 簾外五更風
補4 青玉案 (「送別」) 征鞍不見邯鄲路
補5 采桑子 (「夏意」) 晚來一陣風兼雨
補6 浪淘沙 (「閨情」) 素約小腰身
補7 如夢令  誰伴明窗獨坐
補8 品令   零落殘紅
補9 品令   急雨驚秋曉
補10 鷓鴣天  「春閨」  枝上流鶯和淚聞
補11 青玉案 (「春日懷舊」) 一年春事都來幾
補12 新荷葉  薄露初零
補13 憶少年  疏疏整整
補14 菩薩蠻  綠雲鬢上飛金雀

・追補 李清照漢詩(五首)

李清照の漢詩は断句も含めて二十首ほどある。
ここでは五首を揚げる。
なお、原詩と詩論の原文を一覧としてまとめてある。
・絶句(夏日絶句・烏江)
・春殘
・題八詠樓
・偶成
・曉夢
 ・一覧・李清照の漢詩と詩論

 
・朱淑真の詞(二五首)

・朱淑真について
1.憶秦娥 正月初六日夜月
2.浣溪沙 清明
3.生查子 元夕
4.生查子 (寒食不多時)
5.生査子 (年年玉鏡台)
6.謁金門 春半
7.江城子 賞春
8.減字木蘭花 春怨
9.眼兒媚 (遲遲春日弄輕柔)
10.鷓鴣天 (獨倚闌干晝日長)
11.清平樂 夏日游湖
12.清平樂 (風光緊急)
13.點絳唇 (黃鳥嚶嚶)
14.點降唇 (風勁雲濃)
15.蝶戀花 送春
16.菩薩蠻 (山亭水榭秋方半)
17.菩薩蠻 秋
18.菩薩蠻 木樨
19.菩薩蠻 (濕雲不渡溪橋冷)
20.鵲橋仙 七夕
21.念奴嬌 二首催雪 その一
22.念奴嬌 二首催雪(その二)
23.卜算子 (竹裡一枝斜)
24.西江月 春半
25.月華清 梨花
・補遺 浣溪沙(春夜)・自責二首 


・呉淑姫詞(五首)

 「吳淑姬」は北宋末期の女流詩人。生卒不詳。浙江の人(山西萬榮縣西南の人とするものもある)。《陽春白雪詞》五卷がある。「薄命詞人」と呼ばれる。
 父は早死し、結婚生活は順調でなく、一生、苦労して、屈辱の中にその人生を終わったという。文人の楊子治の妻。
 ここでは代表作とされる、四首を掲載。
1.小重山(春愁)
2.惜分飛(送別)
3.祝英台近(春恨)
4.長相思令

 

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